思い出を抱きながら名古屋へと帰る
百合子と別れ、俺は名古屋への帰路に着くことにした。
田川から一時間も走れば九州ではなくなり本州の山口県に入る。
「今日は下道でどこまで帰れるだろう?」
出発日は辛くも「東日本大震災」が日本を襲った日。
長いようで短い旅だった。それだけ濃い出会いがあったように思う。
ゆっくりと名古屋を目指しながらハイライト(良い出会いのみ)を振り返って行こう。
広島 美人スポーツウーマン鯉女
広島の中心地にある某スポーツジム勤務の爽やかガール。
顔は青木愛似(大阪子にも似ている)。引き締まったお尻、スラッと伸びた足でジーンズがとても良く似合う。性格がよく、人懐っこい。
一年ぶりのエッチはあまり上手くいかなかったが、「女性不信状態」の俺を元気づけてくれた。
結果、今回の旅に大いに勢いをつけて立役者。名古屋に帰る途中にも会いたかったが都合が合わず断念。一年後感動の再会を果たす。
福岡 田川に咲く一輪の花、百合子
今回の旅のきっかけであり、キーマンでもある。20歳。4ヶ月のメール期間を経てようやく会うことができたのが百合子。
顔は武井咲をキツくした感じで、体型はちょっとグラマーだがおっぱいはデカい。(もうちょっと痩せたら完璧。)
長いメール期間の間、バレンタインにチョコを送ってくれたりと月日を重ねるごとに恋人関係のような状況になった。一度目のアポはいきなりのキスから始まるものの俺の体調不良で撃沈。
リベンジを誓った、二度目のアポはホテルに泊まるも「付き合ってからじゃエッチはさせない」と拒否反応を示す。可愛いけれど気分屋な一面も・・。
鹿児島の肉食野生ギャル 谷山子
病み上がりで向かったのは福岡から250キロほど離れた鹿児島市の谷山地区。九州最南端の南国に現れたのはギャル的な風貌の谷山子だった。
「帽子とってみて、やっぱりハゲだ」その歯に衣着せぬ物言い。
「ここでおしっこしてもいい?」その自由な振る舞い。
彼女の言動に戸惑いつつも、なんだかんだ楽しい時間を過ごす。ベッドの上ではその野生っぷりを発揮、俺は人生初の男の潮吹きを経験する。
福岡 やっぱり癒される筑紫女
一年半ぶりに再会を果たした彼女。本仮屋ユイカ似。
可愛い、明るい、エロいと走・攻・守そろった逸材。しかしおっぱいは小さい。
俺的に一番一緒にいて楽しい。そして癒される女だ。
せっかくのアポを体調不良で逃すものの宮崎からの大返しでリベンジを果たす。
「福岡に住んでみたら?」と移住を打診される・・というかちょっと強引に福岡の不動産巡りをさせられる。
ようやく名古屋到着。そこには誰もいなかった。
旅の思い出を振り返りつつ、ずっと下道を走った結果、午前6時に名古屋の自宅に到着。
もう疲れたとかそういう次元じゃねえ・・。
帰りの道中、岡山で臨時のアポしたがカフェでご飯を食べた程度なのでここに書くのはやめとこう。
「ただいま・・」
シーンと静まり返る我が家。少し家を空けていたせいか、下水の嫌な臭いがする。
目が覚めたらとりあえず掃除と洗濯だな・・。
そして一週間後・・。俺が出した答え
俺は名古屋での生活に戻った。この部屋での暮らしは旅に出る前と一緒だった。
震災の影響でTV番組もネガティブなニュースばかりが目立つ。
大阪子と結婚して子供を育てるために借りた部屋。いまだに嫌な思い出が染みついている。それに一人で住むには広すぎる。
友達や親にも会いづらいままだ。
「結局なんにも変わらねえな・・。」
否・・環境は自分で変えられるはずだ。後は決断するだけだ。
ふうっ!と勢いよくため息をつくと、俺は意を決して携帯を取り出した。
「もしもし。YUTAROです。この間はお世話になりました。この前紹介頂いた、福岡の物件の話なんですけど・・」