これは俺が死にかける少し前、そして愛する彼女が死んでしまった少し後の話だ。
いろんな事が吹っ切れた2020年1月の終わり。
これからブログの更新を頑張ろうと心に決めた俺は、シコシコとリニューアルに向けて励んでいた。
(ハゲが励むとか・・ウケる 泣)
俺はイボ痔を患っていた。心もお尻も凍えるような寒い部屋の中で、居心地の悪いチェアに座り続けたせいだ。
サッと塗る?いやいや、中に注入する派だ。
「もう、こんなIQの低いブログ書きたくないよぉ・・」
そう思っていた折、ある女性からLINE電話がかかってきたのだった。
突然の借金とアナルセックス
「おぅ!YUTARO久しぶり!元気にハゲとるか~?」
まるで親戚のオジさんのように、馴れ馴れしくハゲの名を呼ぶ声・・敬語が喋れない系の女・・それは鹿児島に住む谷山子だった。
ここ数年で彼女のハスキーボイスにも磨きがかかり、カウンター越しでウイスキーの水割りを作ってそうな声になっていた。
「変態女がやってくるぞ!戦闘態勢を整えよ!」今回はどんな方法で、どんな角度から、どんな変態っぷりを見せつけてくれるのだ?俺は期待と恐怖を胸に抱き、震える夜を過ごす。そして『XDAY』はやってきた。変態なセフレとの再会。[…]
初めて谷山子に出会ったのは9年前。
まだ俺たちの未来は爛々と輝いていて、ヨコムラで焼肉を食いながらセックスの話で盛り上がったっけ。
あれから何度もお互いの街を行ったり来たりして、後腐れのなく、腐ったセフレ関係を9年間も続けてしまっていた。
時には彼女が福岡に来て、人の家の風呂場でローションまみれになったかと思えば、俺が鹿児島まで出向いて30歳の誕生日を祝ったこともある。
良い意味でも悪い意味でも、お互いを知り尽くした関係だと言える。
付き合わないのかって?
そんな領域を超越した世界に俺たちはいる。
うっかり来ちゃった。もう・・戻り方すらわからない。
そんな谷山子も35歳になる。「おばさん」と言っていい年齢になってしまった。残念ながら独身である。
「・・いま何時だと思ってんだよ。それで要件はなに?」
この女が突然連絡してくる時は、あまりロクなことにならない。
もしかして、福岡に来ているのだろうか?
それとも「鹿児島まで抱きに来い」という緊急招集だろうか?
どちらにせよ面倒くさい。
谷「お金・・貸してくれませんか?」
しゃがれ声の女は突然、本題に入った。
まともな人間であれば「最近どお?」とか「元気にしてる?」だとか、世間話のジャブから入るのが、大人のボクサーってもんだ。
・・なのにいきなりストレート。いきなり借金。ゲームメイクがめちゃくちゃだ。
減らない借金の額。揺るがない意志。
「・・いくらよ?」
俺は恐る恐る聞いてみた。なんせ谷山子とは長い付き合いだ。
5万円くらいなら返ってこなくても、泣きながら笑える。
谷「・・日本円で20万円。」
「おまっ!けっこうな大金じゃねえか!」
谷「お願いします!ホント金欠なの!今月マジでヤバいの。」
「俺も貧乏なんだぞ。」
谷「博多までわざわざ取りにいくから~。」
「アホ!それじゃ余計に金かかるだろうが。まぁ・・10万なら貸すわ。」
谷「・・20万。」
「ええい!15万だ。」
谷「20万。一銭もまけへんで!」
「えぇ・・なんでそんなに強気なの?」
減らない借金の額に、彼女の揺るがない意志を感じる。なんなんだコイツ。
アナルセックスもセットで利子だ。
谷「アナルセックス!」
「え?・・あ、あな?」
谷「アナルセックスと20万。セットでどうよ。」
「ちょ、何言って・・?」
そんな抱き合わせ商法ってあんのか?
谷「ねぇ、YUちゃんはアナルセックスしたことある?」
「いや、ないです。」
しようとも思わない。だって俺はイボ痔だもん。
ケツの穴に異物を入れるなんて・・想像するだけで肛門周辺がムズムズする。
谷「あたし興味あるんだ。アナルセックスは利子でいいから。」
「聞いたことねえよ。そんな利子。」
谷「じゃあ来週、福岡に行くから。20万円よろしくね。」
一方的に要件を伝え終えると、鹿児島のジャイアンは勝手に電話を切った。
(・・た、大変なことになった。)
俺は彼女に20万円を貸すことになってしまった。そしてアナルセックスは利子だ。
新幹線に乗ってわざわざ金を取りに来たセフレ。
あの意味不明な電話から一週間が経った。
今日、谷山子が福岡にやってくる。本当に金を受け取りに来る。おまけにアナルもたずさえて。
谷「そろそろ博多駅に着くから迎えに来てよ。お土産にさつま揚げもあるよ。」
電話越しに聞こえる強烈な鹿児島なまり。
文字では再現が難しいので標準語で書かせていただこう。
「オマエがお土産くれるとか珍しいな。」
20万円を借りるために鹿児島から新幹線に乗って、わざわざ福岡までやってくるなんて、変なところで律儀な女だ。
きっと、彼女なりの誠意を見せているのだろう。それかガチの多重債務者だ。
浣腸を忘れて・・。
谷「あとさ、浣腸買っといてよ。」
「・・浣腸?なんで?」
谷「これからアナルセックスするからに決まってるでしょ。」
「あ~なるほど。」
谷「できるだけ腸内をキレイにしようと思って、ここ数日浣腸使ってたんだけど・・まぁエチケットって言うか、乙女のたしなみってヤツ?」
「ふ~ん、そうなんだ。(何言ってんだコイツ)」
谷「その大事な浣腸を・・うっかり鹿児島に忘れてきちゃってさ。」
浣腸を鹿児島に忘れてきた?これはなかなかのパワーワードだ。
こんなセリフはこれからの人生でもう二度と聞く事はないだろう。
「・・浣腸ならウチにもあるよ。」
谷「ハァ!? YUちゃん浣腸持ってんの?」
「・・めっちゃある。三箱くらい常備してる。」
しつこいようだが、俺はまあまあのイボ痔だ。浣腸を常備しておかないと心配で夜も眠れない。だから谷山子にはボクのお下がりを進呈しよう。
谷「はは、ノリ気じゃないと思ったら準備いいじゃん。」
「ま、まあね。」
谷「てか勘違いしてないよね?アナルに入れるのはYUちゃんで、入れられるのはあたしだから。」
金を借りるヤツの「絶対返す」は信用できない。
博多駅に着くと新幹線の改札前で谷山子を待った。「20万円也」と書かれた茶封筒を持って。
親しい仲とはいえ「お金を貸して」と言われるのは、やっぱり気持ち良いもんじゃない。この一件が原因で谷山子と縁が切れることもあるだろう。
俺はモヤモヤとした感情を抱えたまま、改札口をジッと見つめていた。
やがて改札口から見慣れた顔が現れる。
流行りのオーバーサイズっぽいコートに、細身のジーンズ。
彼女はもうギャルファッションをしないし、アディダスのジャージを着ない。そして・・しゃべらなければ良い女だ。
谷「久しぶりぃー!元気にしてた?・・悲しみから立ち直れた?」
谷山子はいきなり痛いところをついてくる。そのデリカシーのなさが、恋愛関係に発展しない理由の一つなのだろう。
「元気じゃなかったらオマエには会えんわ。生気吸い取られて、次の日起きれんもん。ほら、お目当ての金だぞ。」
嫌味をはさみながら、俺は彼女に茶封筒を手渡した。
谷「助かります!これ・・さつま揚げと実家にあったかるかんの余り。」
谷山子はお土産に月揚庵のさつま揚げと、蒸氣屋のかるかんを単品で三つくれた。
谷「このお金、絶対に返すから!」
言葉に『絶対』を付けるヤツは信用できない。金の貸し借りに関しては、特にその傾向が強いと言える。
「返すのはいつでもいいけん。オマエのこと信頼してっから・・。」
「絶対」という大袈裟な言葉に対し、「信頼」という言葉でカウンターを打っておく。
どちらの言葉も口から出ると、なんと嘘くさいのだろう。
しかも谷山子は金の入った封筒を見つめながら、ニヤニヤ笑っている。
(こ、これは返ってこないヤツだ。)
金は貸す側のほうが圧倒的に損だ。金銭的にも精神的にも。
アナルセックス前の食事は控え目に。
再会した俺たちは駅近くのそば屋で軽い昼食を食べた。
(ただし、腹八分目だ。酒も飲まない。)
俺たちはこれからアナルセックスをする。消化器官にオ・ティンポをぶちこむのだ。
もし、彼女に思う存分食べさせてしまえば、アナルセックスの最中に排泄物がひょっこり顔を出す危険性もある。
ベッドをウンコで汚されるのは困るし、この話のオチとしてはありきたりだ。だから食事は控え目にしておこう。
俺たちは飯を食い終わると、スグに俺の自宅へと向かった。
彼女がアナルセックスに興味を持った理由がPornhub
俺の自宅は博多駅から徒歩で15分の美野島という場所にある。
タクシー代をケチった俺達は、薄曇りの寒空の中を歩いていた。今日は冷える。今にも雪が降りそうだ。
「そもそも、キミがアナルセックスに興味持った理由ってなによ?」
谷「最近ね・・Pornhubで洋物のアダルト動画見るのにハマってんの。無修正のヤツ。」
「三十路女がエロ動画見てるとか・・お父さんが知ったら泣くよ?しかも、Pornhubって著作権ガン無視の真っ黒なサイトやん。」
谷「そしたらね、外人ってみんなアナルセックスしてんのよ。」
・・相変わらず人の話を聞かない女だこと。
無料で多種多様なエロ動画が見れるため、世界中の男性のヌキどころとして重宝されている。(女性ユーザーも3割いる。)
しかし、多くの動画が違法にアップロードされたものであり、著作権侵害をはじめ多くの問題を抱えている。(例えるならアダルト動画界の「漫画村」)
現在のPornhubはタイで禁止されたり、承認ユーザーのみしか動画をアップロードできなくなった。また大量の動画が一斉に削除されるなど、急激なオワコン化進んでいる。
谷「白人の女優さんってね。美人でオッパイも、アソコもめっちゃキレイなの・・セックスも激しくて憧れちゃう♡」
「・・もうアメリカ住めよ。」
谷「しかも外人男優のチ〇コって超デカいの♡ YUちゃんの3倍はあるから。」
「いくら俺が粗チンだとしても・・3倍は言い過ぎだろ(泣)」
谷「マジだって!いまから見せてあげる。」
谷山子はカバンからスマホを取り出し、ポーンなハブにアクセスすると、突然アダルト動画を流し始めた。
「ちょ!街中だぞ!・・んおお!?こりゃすげえな。」
谷「あたしのお気に入りメロディちゃん♡」
スマホの中では白人男優の巨大なイチモツが、メロディ・マークスちゃんのアナルに飲み込まれていた。・・確かに俺の3倍くらいありそうだ。
谷「こんな大きなアナコンダ・・お尻の中に入れたらどうなっちゃうんだろ?気持ちいいのかな?って興味深々なワケ。」
「まぁ・・この動画見たらアナルセックスに興味がわくのもわかる気がする。」
谷山子の好奇心は俺にも伝染し、すくすくと育っていった。
浣腸で腸内洗浄。うんこを全部出し切れ。
さて、俺の自宅に到着だ。
いつも平凡で不健康な日常を送るこの部屋が、アナルセックスの主戦場。アナル分け目の関ケ原だ。
こういう事はラブホテルでやるべきかもしれないが、いかんせん財布がペラペラに薄い。20万円を貸したダメージは大きいのだ。
谷「うんこ全部出し切っておきたいから、いまから浣腸するわ。しばらくトイレにこもるけどいい?」
彼女はトイレの前に立ち止まって言った。
「どうぞどうぞ。腸の中すっからかんにしてきてくれ。」
腸内洗浄を怠るとうんこまみれ?
アナルセックスの前に欠かせないのが「腸内洗浄(腸内をキレイにすること)」である。
この腸内洗浄はとても重要で、手を抜けばチ〇コがウンコまみれになり、ベッドが修羅場になってしまう。
(・・考えただけでもゾッとする。)
腸内洗浄の一般的な方法としては「浣腸」を肛門から流し込むこと。スムーズかつ強引にうんこを排出してくれる。
でも、やりすぎるとクセになるから要注意だ。
ボラギノールは浣腸ではない。
しかし、ここで「致命的な勘違い」が発覚した。
谷「浣腸借りたいんだけど・・どこ?」
「ブツはここに入ってる。返さなくていいから。」
俺はトイレの棚にある黄色い箱を指さした。
谷「これ・・ボラギノールじゃねえか!」
「・・え?あんだって?」
谷「これぇ!ボラギノールじゃねえか!」
(・・二回言った。)
何が彼女の逆鱗に触れたというのだろう。金まで貸したのに。
谷「ボラギノールは痔の薬!あたしが言ってるのはイチジク浣腸のこと!中のモノを出したいのに、中に注入してどうすんのよ!」
「ああ~なるほど!」
※左が浣腸、右がYUTARO愛用のボラギノール。みんなは間違えないようにしよう。
それから俺たちはイチジク探しの旅に出たんだ(薬局に行った)
ところが旅の目的はアッサリと変わってしまう。
「イチジク浣腸」よりも「コトブキ浣腸」のほうが少しだけ安かったから・・。
キーアイテムとなる「コトブキ浣腸」をゲットした俺たちは、急ぎ足で部屋へと戻った。
谷山子は夕方には鹿児島へ帰ってしまう。二人に残された時間は少ない。ここからはスピード勝負だ。
谷「ふう~スッキリ♡・・思った以上にウンチたまってたわ!」
彼女はご満悦の表情でトイレから出てきた。そのセリフはなぜか実家のオカンを思い出させてくれた。
インポな僕は、やっぱりカマグラ(勃起薬)を飲む
人生初めてのアナルセックス。思わぬトラブルに巻き込まれることも想定しなければならない。
ただでさえ俺の息子は繊細で優柔不断。しかも「ややインポ」だ。油断すればすぐに縮んでしまう。
(・・そこで強い味方の登場だ。)
谷「てか、何飲んでんのさ?」
「カマグラでございま~す♡」
俺の愛用品カマグラ(勃起薬)。男としてのプライドを守るため、女の子とエッチする時はいつもコッソリ飲んでます。
谷「あー!いつものアレか!ご苦労さん!」
だけど谷山子だけは別だ。この慣れ親しんだセフレの前でなら、隠れて勃起薬を飲む必要もない。
セフレ関係も長く続くと「女性の男性化」が進んでいく。この退化は後戻りできないところまで来ていた。
谷山子が恋人と過ごす時はどんな言葉を発しているのか?どんな甘え方をするのか?
そんなこと、ずいぶん前に興味がなくなった。
俺にはもうこの女が「穴のあるオッサン」にしか見えないのだ。
アナルバージンの価値 ~35歳おばさんの場合~
谷「あたしシャワー浴びてくるからさ、勃起したら教えて。そしたらアナルバージン差し上げます。」
谷山子の言葉は色々とツッコミどころ満載だ。しかし本人はいたって真面目である。
「アナルバージン差し上げます・・か。」
これは喜ぶべき事なのか?
「借金のカタにアナルバージン頂きます。」
俺はひっそりとつぶやいてみた。ふふふ、AVにありそうなタイトルだこと。
ーー 30分後。
バスタオルも羽織らない生まれたままの姿で、谷山子は洗面所から出てきた。さっそくマイナス20点だ。
谷「うえーい♪チ〇コ立ったかな?」
その発言にマイナス40点をあげよう。
なぜか彼女は歯を磨いている。
「ちょっと待って!それは俺の電動歯ブラシだ。」
・・マイナス100万点。
「せめてパンツくらいはけよ!カマグラの効き目も無くなるわ!」
5年前だったら彼女の振る舞いにも苦言を呈していただろう。だけど、俺はもうあきらめていた。
恥じらいも色気もない、オッサンみたいなオバサンのアナルバージン。
そんなアナルバージンに価値はない。・・誰かボクの代わりに召し上がれ。